言葉のスケッチ
【第8話】わたし探し
制作中は驚異の処理速度で働く私の脳は 何もしない何も考えない解き放たれた時間の中で記憶に遊ぶことを好む。 小さい頃は、かくれんぼで潜んだの草むらの中に...
制作中は驚異の処理速度で働く私の脳は 何もしない何も考えない解き放たれた時間の中で記憶に遊ぶことを好む。 小さい頃は、かくれんぼで潜んだの草むらの中に...
暑さは安定したまま続き暦の「処暑」の字が知らない国の言葉の様にぼんやり見える。 大合唱で聞こえる蝉の種類や、夜になれば鳴いている虫の音には 秋のそれも...
「日々世の中に発生してしまうどうしようもない悲しみや理不尽また恐怖 そういった感情を知ってしまった人々や生き物達の心を、 (本人達に気が付かせる事...
暑かった一日も夕方5時をまわると風がいくらか涼しさを運んでくれる様になる。 網戸越しに庭を眺める猫を足元に手元にはアルコールの入ったグラスを置いて 外...
今日は少し以前、と言ってももうかなり前のことになってしまうが 大学生の頃のことを思い出してみたい。 高校を卒業後上京し2年間浪人し東京芸大の油画科に ...
真夏の地塗り作業の傍らここの所かけないCDに手を伸ばしてみると なるほどこれは暑い。 無意識にジャズを避けていたのに合点がいった。 私は制作のほとんど...
私の一日は一杯のお茶とお香のかほりで始まる。 目が覚めると直ぐお茶かコーヒーを淹れ甘いものを手にしてアトリエへ急ぐ。 PC、オーディオの電源を入れ、香...