デザインと絵画制作の違い
今日はデザインと絵画の違いについて書いてみます。
一番大きな違いは制約の有るのがデザイン制作で
制約が無いのが絵画制作と言う点でしょう。
デザイン制作の様々な制約
例)クライアントの要望、使用する色、納期、表現媒体、等々
絵画制作は全て自由
例)モチーフ、制作期間、画面の大きさ、使用画材、等々
この違いが、どういう結果をもたらすかは次の通りです。
デザイナーは様々な条件を踏まえてデザインしますから
自分が良いと思うイメージに近いところで出来上がるのが成功と言えるでしょう。
「本当はここの所はこうしたいけどスペースの都合上無理だな」とか
「ここの文字はもう少し小さく入れたいけれど指定があるから大きくせざるを得ない」
と言った状況を想像して頂ければ分りやすいと思います。
一方、絵画制作は完全自由のおかげで、多くの場合自由過ぎる不自由とのたたかいとなります。
内容として求められるのは、既知のものでない美の創作ですし上限もありません。
イメージした通りに描き上がってもどこか物足りない成功でしょう。
では成功と言える場面が無いのかと言うと、実はあるんです。
『自分で想像し得なかった美』が発生した時です
描いた本人が画面に裏切られる訳ですがそれは成功です。