台風一過 停電の夜
言葉のスケッチ
昨日千葉県を縦断した台風9号はお昼過ぎには停電を起こし
その後も風雨を強めて夕方に立ち去りました。
事前の予報ではそれ程警戒を要する感じでも無かったので
のんびり構えていたのですが、その実は20年来で最強の台風でした。
近隣のお宅の棟瓦や小屋を吹き飛ばして30mも先のお宅にぶつかっていたり
剥がれたトタンが折れ曲がった格好で木の中に引っかかっていたり
その他道路には倒木等々、各所に爪痕を残しています。
当初は外の様子を伺っていた私も、猛烈な様子を目にするにつけ、
不安な気持ちが大きくなるだけで何ら効能は無く見るだけ損と気が付いてやめにしました。
一番静かな部屋へ、細とネコと移動して各自適当な時間を過ごしてみても
停電は引き続き、蒸し暑い中では昼寝するにも難儀です。
暗くなって点けるロウソクは何本点けても明るくはならず、
料理や彩の見えないサラダはちっとも美味しく感じられません。
停電の晩、ニュースは災害の中心で情報を必要としている人達には届かず
外野から傍観する人達に届けられています。
T電力に電話してみても当たり前の様につながらず、
役場は意味の無い放送を時折オームの様に繰り返す。
何処でいつ起きても同じ災害後の構図が見えて来ると
「天災とは言えないな」と思えてきます。
蒸し暑くて暗い晩、そんな風にしていたら段々腹が立って来て
余計に眠れなくなったりして、、。
追伸
停まっていた電気はちょうど24時間後に復旧しました。