写真視について
時々テレビなどで目の前の景色を一瞬見ただけで覚えて
それをそらで描く人が特殊能力者として出て来るのを見ることが有ります。
番組の多くはサヴァン症候群の人の特殊能力として取り上げている様です。
景色を一瞬見て覚える見方を写真視といいます。
ちょうどカメラのシャッターを切る様に目の前の画像を切り取って脳に焼き付ける見方です。
これは特殊な才能が必要なものではなく、誰でも訓練すれば出来る様になるものです。
画家が絵を描く時は
1. モチーフを観ること
2. 観た情報を頭の中で操作すること
3. 2で出来上がったイメージ通りになる様描くこと
4. 3で描いた画面の状態を冷静に観察する眼をもつこと
以上の4つの分業で制作されて行きます。
詳しくは→『絵を描くとき』
この中の1.モチーフを観ることで得た情報は脳に一旦プールされますが
脳でプール出来る視覚情報の量を増やすのが写真視の訓練です。
脳をコンピュータに例えればメモリの容量を増やすのと同じと考えれば分かり易いと思います。
写真視の練習の仕方は『人体クロッキー 時間配分』および『目の訓練』を参考にしてください。
何も道具や画材が要らずいつでもどこでも出来る訓練なので大いに練習しましょう。
サヴァンの人達の例は写真視の練習をやり続ける中で一回に覚える
メモリ容量を増やして行った結果と言えます。