関係を捉える事=絵を描く事
芸術論とひとりごと
画面の中で起こる事は全て相対的です。
描き手もそのつもりでモチーフと画面を見ながら制作を進めなければなりません。
形を観るのにも、色を観るのにも、明暗を観るのにも、
必ず2か所を比べて観る事を癖にする事が大切です。
あたり前の事ですが、今描ける場所は1か所です。
描く場所Aがどの様になれば良いかを『Bと比べてこの感じ』という風に描き進めます。
同様にAとCではこんな感じ、BとCではこんな感じと言う様に
『描き具合を他の箇所と絡めた様子として意識する』ことで
画面は『相対の総合体』となりモチーフは自然に描き上がります。
2か所(2要素)の関係を捉える事は絵を描く事そのものです。
モチーフが何であれ上手く描けないのは、比較関係が描けていないと言う事です。
モチーフが人物だったとして人物が描けないのではありません。
比較した関係を描いて行けば自然に人物が描き上がります。
私の絵画教室『絵画実践プログラム SECTION1 課題3~5 』は
生涯どの様な絵を描く時にも必須である相対関係を捉える感覚養成プログラムです。