不慣れな年末年始
言葉のスケッチ
クリスマスと正月に挟まれた一週間はアトリエの中に居ても
巷の変化を感じ取ることが出来る。
第一に近くの小学校のチャイムが鳴らない。
第二に細が普段手を付けない所まで掃除し始める。
少しぼんやりした所を見つかると「○○お願い」と仰せつかる事になるので
忙しそうに振る舞う私も歳末の影響にさらされていることになる。
挨拶も「メリークリスマス」から「良いお年を」に取って代わり
近くのスーパーへ御伴すると正月飾りや
この時期にしか見ない食べ物たちが所狭しと並べられていて
お客さんの買い物を見てみれば確かにいつもの倍の量だ。
正月の僅か数日間の為にこんなに準備がいるものなのかしらん。
毎年不思議に思う事だけど数日の休みのために文字通り
師走の慌ただしさがピークを迎える様子は
全て新年を迎える雰囲気を盛り上げるための演出なのではなかろうか。
数日後には「良いお年を」から「明けましておめでとう」になり
いつも世の中の空気に慣れるのにワンテンポ遅れてしまう私が
ようやく明けましておめでとうに慣れた頃、街中は何事も無かったかのように動き出す。
そして独り遅れた私は未だ正月気分抜けきらないナマケモノ気分を味わうことになる。