『色』 化粧品の色選び
言葉のスケッチ
昨日、細の買い物に付き合いデパートへ行って来た。
少し距離があるお出かけは気分転換に持って来いだし
お目当ての買い物は化粧品との事なので私の出る幕は無さそうだ。
大人しく御伴仕るまでのことである。
百貨店内はなかなかの活況ぶりで、私にはデパートならではの品揃えと
それらを手に取って見る人々の両方が面白く
物と人が集まってそこここに「事」が生まれている光景が興味深い。
お目当ての化粧品は、一昨日発売されたばかりで目立つ場所に飾られていた。
しばらく待っていると、細はファンデーションの色選びで迷っているらしい。
化粧品は女性のデリケートな分野なのでおいそれと口をはさむべきで無いは心得ている。
心得てはいるが周りは女性ばかりで自分がここに居る理由も欲しい場面ではある。
結局、私は細の顔にチョイとサンプルを塗って色を選んであげました。
化粧品の色選びはちょっとしたコツがあります。
1. 肌の色より少し明るいファンデーションにする。
肌の明度と同じでは効果が無いし、あまり明る過ぎると
いかにも塗りましたと言う風で、化粧品が歩いている様になってしまいます。
2. 自分の肌の色とは少し違う色味のファンデーションにする。
1.で明度を上げた効果はそれだけでは未だ幾らか
しらじらしく見えてしまうのです。
色味(色相)も望ましいと思う方へ少し変えてあげる事で
肌と一体感のある明るく自然なメイクの仕上がりとなるでしょう。
選んであげたついでに商品を持ってレジへ向かい
ちょっとしたラッピングを終えて手渡すと細はとてもご機嫌でした。