大晦日 アトリエの雑草取り
言葉のスケッチ
今日も引き続き大掃除の残りをこなしていると床がどうもボロい。
アトリエの床には足に優しく、適度な吸音性を持ち、
汚れたらそこだけ取り替えることが出来る利便性からタイルカーペットを敷いてある。
人間さんの足に優しい按配はそのまま猫には爪掛かりが良い床となる。
フローリングの多い家の中で、我がアトリエは爪とぎし放題との認識に繋がるのも無理は無い。
一階の食卓、水飲み、手作り猫トイレの傍には爪とぎを作ってあっても
フロアー違いの二階で爪とぎしたくなった時に一階まで下りていたのでは興もさめるだろう。
ネコは嬉しい時に爪とぎをする。
我がアトリエで嬉しい気分になってくれるのは私の方も嬉しいのだけれど
その結果はご覧の様でルックスがいただけない。
爪とぎは習性なので止めさせることは出来ない。
躾けることが出来るのは爪とぎしてもいい場所を作ってあげることである。
数年前アトリエの床は広大な爪とぎ場の認識に所かまわずバリバリやり始めたネコ達に
分かってくれると良いな、の希望的観測を込めて一か所、
爪とぎ用にカーペットを重ねて置くことにした。
ネコは高い所が好きで紙一枚でも高い場所を選ぶ習性を利用しようと考えた訳だ。
アトリエに生えた雑草取りをする様に、はみ出た分をハサミで刈っていくと
大まかにはその近辺に爪とぎ跡が多い。
極めてアナログ的に点在する爪痕の集中と散開に
ネコの「分かっていても気が向かないとやらない」的な奔放さが垣間見える大晦日。