言葉のスケッチ
【第25話】垂れ流し
アトリエにマリナーのレクイエム(モーツアルト)が流れている。 「レクイエム、鎮魂歌か、、。」ふとそう思い筆を休めた。 私は幸いこれまであまり葬儀に参列...
未だ見ぬその作品に至る言葉のスケッチ
アトリエにマリナーのレクイエム(モーツアルト)が流れている。 「レクイエム、鎮魂歌か、、。」ふとそう思い筆を休めた。 私は幸いこれまであまり葬儀に参列...
視覚考察 まばゆい光の粒子達が冬の景色に降り注ぎ緑が一斉に萌葱ぐ。 今年も春がやってきた。 光の量が多い私の一番好きな季節である。 光のことは小さな頃...
正月明けから一枚の作品に掛かりっきりの時間を過ごしていたら 季節の針が一つ進みそうな按配でサインを入れたら浦島太郎気分が味わえた。 制作では1秒間に3...
カレンダーを新しくしてイーゼルの上に田舎から送ってもらった餅を供えた。 外は風も無い曇りで庭の芝は春の復活の気配さえ感じさせない静かな色である。 片付...
一日の仕事を終えぼーっと画面を眺めていたら、猫に「隙アリッ」とばかりに 膝の上に飛び乗られた。 アトリエに彼が居るときはお気に入りのCDをかけておとな...
最近一つ歳を取った。 三十代の中ごろから誕生日を迎えるごとに「そろそろ人生の半分どころかな、」 と考えるようになった。 それを繰り返していたら今年で4...
私の絵は単色に塗った画面の中に潜んで正確に彫り出されることを待っている。 実際に作品をご覧になった方は驚かれるが描いた様に見えるところは全て削ってある...