言葉のスケッチ
【第18話】貝的生活から海へ
穏やかな小春日和に誘われて海までのランニングを再開した。 太平洋まで片道3キロの道のりは一年ぶりの脚にはなかなか遠い。 途中いつも顔見知りの他人程度に...
未だ見ぬその作品に至る言葉のスケッチ
穏やかな小春日和に誘われて海までのランニングを再開した。 太平洋まで片道3キロの道のりは一年ぶりの脚にはなかなか遠い。 途中いつも顔見知りの他人程度に...
夜中に目が覚めたのでそのまま起き出してみた。 静まり返った午前三時の居間に聞こえているのは温風を送るのファンの音だけである。 ネオ君がいつの間にか背中...
この前まで暑かったと思ったら今朝はストーブを引っ張り出して 猫と一緒に暖をとっている。 いつの間にか街中でも日向を選んで歩いている自分に気が付く。 暑...
一日に、観、聴き、嗅ぎ、触れ、そして味わったもので、 ブログの2つや3つは書ける毎日を10回過ごしてアトリエに帰ったのが三昨夜である。 岬の高台から臨...
来週の半ばから10日間ばかり帰郷する。 地塗り作業を続けていた8月の或る日「よし、帰ろう」と思ったのがきっかけだ。 思い立ったら大安吉日、その日のうち...
夏の間続いた地塗り作業が完了した。 例年より大分多く作った新しい地塗りの画面は、真っ白く象牙の様な触感に磨き上げた。 これまでの処方箋に改良を加えた今...
後編(夜の部) 新橋駅銀座口での待ち合わせは午後6時だった。 5分前に到着した私はいつもの様に目敏くI君を、彼からは見つけやすい風貌の僕を お互同時に...