天気 温度 湿度
言葉のスケッチ
今日はカラリと晴れ上がりドライな風に洗濯物がなぜられています。
庭のラベンダーの花にはみつばち達が忙しそうに飛び回り
その景色をぼんやりながめている私の方まで春のリアリティーが染み込んで来る様です。
一年のうちにこんな快適な日はそれ程多くはない気がします。
雨が降れば洗濯物は干せないし、みつばち達も休業安息日でしょう。
絵画制作は屋外で描く場合を除いてアトリエの中なので全天候型ですが
温度、湿度が関係ないかといえばそんな事は無く色々な場面でその影響を受けています。
夏と冬では油絵の具の様子は違いますし、乾燥速度に至っては倍以上の差が生じます。
木炭でデッサンする場合には湿度は木炭紙と木炭の付きの按配に
大きく影響をおよぼすことを実感されている方も多いでしょう。
キャンヴァスを木枠に張って描く場合には湿度の違いは
後日分かりやすい変化となってあらわれます。
キャンヴァスの張り具合には画家それぞれの好みがありますが
余り緩いと描くとき表に木枠の跡が出てしまうのでNGです。
大抵は強めの張力でパーンと張り上げるでしょう。
私の知人の画家は、1年分のキャンヴァスを湿度の低い
冬場に張って寝かせて置くと言っていました。
追伸
キャンヴァス(麻布)は湿度が高いと縮み、低いと伸びます。
いつも通りの張力で張れているかどうかを確かめるには
指で弾いて音で確かめるのが簡単です。