キャンヴァスの織り目について
画材の神さま
今日はキャンヴァスの織り目について書いてみたいと思います。
キャンヴァスにはシルクの様な極細の織り目の物から
単糸の極粗目、また双糸の極粗目のものまで二十種類ほどあると思います。
そのうち日本で普通に入手可能なものは半分ほどでしょうか。
(輸入商社の売れ筋傾向によって昔よりも扱われる型番が少なくなっている様です)
キャンヴァスの織り目は、どの様なマチエールや描写密度や
表現方法を求めるかでセレクトが変わってきます。
例えば、細密画を描く場合には織り目は細い方が適している(描きやすい)
のは言うまでもありませんし、スーラのデッサンの様な粗さの中に
細部の雰囲気を感じさせるような表現を望むのであれば、
粗目のキャンヴァスが適しているでしょう。
上から順に絹目、中目、粗目、双糸粗目
まずは中目から使ってみて、「もうちょっとこう言う感じの絵のしたい」
と思ったときの工夫点の一つがキャンヴァスの織り目の大きさです。
自分が描きやすいと思える織り目を探してみてください。