究極の筆 『ゴヂック』

画材の神さま

究極の筆 『ゴヂック』

昨日の『白桂』では筆跡を残さない筆の使い方が特徴でしたが

今日の『ゴヂック』はいわゆる毛先の効きを生かした描画に適した筆です。

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ゴヂック筆は「描く」のニュアンスを持たせた細かい仕事に最もマッチした筆です。

油絵の具は他の絵の具に比べて粘度が高いのが特徴です。

『ゴヂック』筆はそんな油絵の具の粘度に毛先が負けることなく描く事が出来ます。

選び抜かれた良質なイタチの毛が持つ腰の強さとシャープな毛先の

利き具合を生かした描写や、画面の上で一旦付けた絵の具を毛先で

動かしながらキメの表情を作る場面で大活躍してくれます。

私の制作で毛先の利きを生かした仕事をしたい場面で

自然に手を伸ばすのは多くの場合ゴヂック筆です。

イタチ毛を使った筆の代表として面相筆という大雑把な言い方が有りますが

『筆匠 上村 旧)土生天祥堂』のゴヂック筆はとにかく毛先がボケない

いわば面相筆のチャンピオンと考えて良いでしょう。 

『筆匠 上村(ヒッショウ カミムラ)』   TEL 03-3990-1626

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