木炭|木炭デッサン
画材の神さま
木炭はデッサンに使われますが、木の種類には、桑、柳、葡萄の枝、などがあります。
固さ、焼き方、焼かれた時の状態(窯の中での位置)等で出来上がりが異なる
最も個体差が激しい画材と言えるでしょう。
同じ箱に入ったものでも、紙(木炭紙)への付きが良かったり悪かったり、色味が違ったりします。
アタリの木炭は上手く使うと、青味のある美しい黒色を出すことが出来ます。
ほとんどの木炭には芯があります。
この芯の部分は色味、木炭紙への付き共に良くありませんので
写真の芯抜きで芯を抜いて使いましょう。
木炭もコンテ同様しっかり研いで
木炭紙に木炭のどこをどう使って付けるのか明確に意識して使います。
→コンテを参照
木炭デッサンは、木炭が木炭紙の表面のザラザラで、削れて付着することをスタートとします。
そしてその後、指やパンやガーゼや擦筆などで
どれだけ狙った色味、質感、明度に調整する事が出来るかがミソです。
制作を比率で表すと、
木炭を木炭紙に付ける:その後の調整 =3:7位になるでしょう。
木炭はとてもクラシックな画材ですが、立体的なやり取りを要求される画材で、
油絵の具を使う感覚に通じるものがあります。
デッサンの仕上げなどで、鋭く尖った木炭が欲しくなる時があると思います。
最後に、最高に尖った木炭の作り方をこっそりお教えします。
床など固い所に木炭を置いて靴で軽く踏んで割ってみて下さい。
研ぐことでは出来ない鋭利な木炭がそこに出来上がっているはずです。
色味や付きの良い『当たりの木炭』が見分けられる様になれば
相当実力が付いた証と言えるでしょう。