「今は無き画材たち」鍛造ペインティングナイフ
画材の神さま
鍛造ペインティングナイフ
ペインティングナイフは昔は鍛造品の良いものがありました。
腰があって使い込むほどに手に馴染み、
硬質な中に粘りが感じられる反り具合が使い良かったものです。
今の物は刃と柄を別々に作って接合部をロウ付けしています。
しなりに味が無くハードな使い方をすると直ぐに曲がってしまいます。
また溶接部分からあっけなく壊れます。
鍛造品のペインティングナイフと現在のペインティングナイフを包丁に例えると
鍛冶屋さんが作った和包丁と大量生産のステンレス包丁ほどに違いがあります。
下の写真は30年前から使っている鍛造ペインティングナイフです。