「純粋美術業界批判」 第四夜 美術館の罪
第四夜 美術館の罪
その1. 建物ではなく展示作品
美術館に脚を運ばれる方に美術館そのもの(建物)を鑑賞しにくる人は稀です。
肝心なのは展示してある作品であることを再認識してください。
その2 キュレーター(学芸員)
一つの展覧会を開催するにあたっては
展覧会の責任者としてキュレーターの名前を公にすることです。
誰々企画による展覧会 「ルネサンス○○美術展」の様にすることで、
優れた企画力を持ったキュレーターはどこの美術館でも引っ張りだことなりますから、
キュレーター自身のモチベーションもおのずと上がります。
その3 美術館の罪
来館者は美術館に展示してあるのだから
その作品は「美」なのであろう、と思い込んで来館します。
そして「美」と感じることが出来なければ
「自分には美を感じる能力が無い、美術は分らない」となってしまいます。
美術を広める役割の美術館が自らの力で
美術ファンの芽をつぶす様なことは絶対にあってはなりません。
必ず「美」を構造とする作品の展示を行う事。
番外編
もし美術展を企画できないのであれば、
○○珍術展や、○○醜術展でも、○○汚術展でも銘打ってやるがよろしい。
来館者は「ああ今回は、珍術展ね、なるほど、、」と言った按配に安心して見れるし
これまで美術館に無縁だった客層の獲得にもつながるだろう。