絵画制作のプロセス
今日は昨日の続きです。
1. モチーフを観ること
2. 観た情報を頭の中で操作すること
3. 2で出来上がったイメージ通りになる様描くこと
4. 3で描いた画面の状態を冷静に観察する眼をもつこと
1.で一旦頭の中に蓄えられた視覚情報は2.の工程を経ずにそのまま出力
されるとイラストになります。
絵にする為には、2.のプロセスを加える事が必要です。
名画ではまるで写真の様に描かれている様に見えても実際にはそうではありません。
特殊なリアリティー(現実感)は、2.の操作のもとに生まれています。
巨匠の巨匠たる所以は、絵を自然に見せる構造を崩さずにそれをやってのけるところにあります。
1.~4.は具象抽象を問わず、どの様な絵の制作にも通じる絵画制作の真髄です。
以前にも書いたことがありますが、最も大切な制作プロセスの骨子となりますので
明日から4回に分けてもう一度解説してみたいと思います。