巨匠は準備が上手

芸術論とひとりごと

『無茶なことをしない』は絵画制作での一つの極意ですが

どこにも無理の無い巨匠たちのデッサンに描かれる迷いの無い線や、

的確な明暗のトーン等はやはり才能の差なのでは?と思ってしまう方も多いかもしれません。

安心してください、そうではありません。

巨匠たちは無茶をすれば絵を壊すことをとても良く理解しています。

またどういう場面でどういう行為が無茶に相当するのかも熟知しています。

まるで一発でキメた様な線やトーンの下には

そういう線やトーンのための準備がちゃんとしてあります。

ダビンチもミケランジェロもマンテーニャもみんな同じで例外はありません。

下はミケランジェロのデッサンですが、キメの線を引いても大丈夫な様に

ちゃんと下に塗り分けがしてあります。

下の塗り分けの前にはアタリを付けたと思われるラフな線があります。

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追伸

巨匠は常に自分の隣の存在として考える様にしましょう。

そしてその作品を描く仕掛けを暴く姿勢が大切です。

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