『見飽きない絵』と『見飽きる絵』
簡単に言うと、見飽きない絵は良い絵で、見飽きる絵は良い絵ではありません。
なるほど、それはそうだろうな、と感覚的に頷かれた事と思います。
では何故、動きもせずストーリーも無い一枚の絵が見飽きないのでしょう。
それは、良い絵の中には循環する無限が美で捉えてあるからです。
A要素からB要素へ、B要素からC色へ、C色からDかたちへ、DかたちからE質感へ、
E質感からF分布へ、F分布からG大きさへ、G大きさからH物の意味へ、
H物の意味からI色へ、、、、、、という風に美バランスを
次から次へと滑らかに受け渡すように描かれています。
そしてこれが絵の内容である『或る特別な感じ』を発生させます。