絵画制作のプロセス 3.イメージ通りに描く
芸術論とひとりごと
多くの方々は絵を上手く描けないのは私が挙げた4つのプロセスのうちの
『3.イメージ通りに描く』が出来ないからだと思われているかもしれませんが
そうではありません。
プロセス1~4は総合的に関係し合っています。
昨日までに書いたプロセス1. プロセス2. に共通して大切なことがあります。
それは各プロセスの内容が『明確である事』です。
今日の『プロセス3.イメージ通りに描く』も例外ではなく明確さが大切です。
プロセス3.で明確さを求める所はどこかと言うと描き手から見えない所なのです。
下の図をご覧ください。
赤く印した所が画面に描画材料がコンタクトしている場所です。
ここを明確に意識するためには当然ながら、筆、絵の具、鉛筆、木炭といった
描画材料の性質を知り尽くしていなければなりません。
全く扱ったことの無い画材でいきなりイメージ通りに描こうとしても無理です。
さて、ここで描くとはどういう事かを確認しておきます。
『描くこと = 描画材料をどのようにか画面に付着させること』です。
実際に画面に描く時には、今、どこに どの様に付着させようとするのか
明確なイメージがあれば、あとは描画材料をどれだけ理解しているかだけです。
しっかり使い慣れた画材であればコンタクト部分を意識することで
必ずイメージ通りに描く(くっつける)事が出来ます。
では、また明日。