リアルの度合い
芸術論とひとりごと
リアルは鑑賞者の記憶を アテ にすることで成り立ちます。
目が開いたばかりの赤ん坊にダビンチのデッサンを見せても
紙に沢山線が引かれているようにしか見えないはずです。
人物デッサンが描かれていたとして、
そこにリアルを感じるのは、人間を見たことがあって
脳のどこかに人間の特徴を蓄積して知っているからです。
一方、描く側の画家は、人間の特徴をより詳しく理解している事で
その特徴を画材に変換することが出来ます。
画家に必須なのは、モチーフに対する深い理解と画材に対する深い理解の両方です。
その度合いに応じてリアルの発生の度合いも変わります。