制作の順番のこと 1+2=3 2+1≠3

芸術論とひとりごと

制作に於いての順番は絵にとって重要です。

分かり易くするためにデッサンを例にしてみます。

木炭紙に木炭でデッサンするとします。

モチーフは下の写真の黒い布です。

IMG_4815 のコピー

黒い布には色々な皺が出来ているのが見えますね。

布の形の表情が気になって、最初にその皺を描いてみると

皺の形は描けても黒い布に見えない事に気が付くでしょう。

そこで黒い布に見える様にする為に木炭を黒々と付けると

せっかく描いてあった皺はほとんど無くなってしまいます。

黒い布を描くのであれば最初に布の部分を黒い面積にして置いてから

皺の形を描いた方が素材の都合上理に適っていることが分かります。

施す作業自体は同じでも順番が変われば結果はまるで違うことは

絵画制作では当たり前の事として考慮しなければなりません。

デッサンだけでなく絵の具を使う場合にも同じことが言えます。

A,B,Cの作業がある場合どの順番でやって行けば上手く行くのか

エスキースの段階で作戦を練っておきましょう。

絵画制作では 1+2=3 2+1≠3 です。

エスキース関連ページ→
『描き始める前の大事』  『エスキース(プラン)の大切さ』  『エスキース』

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