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美術用語集

主に『私の絵画教室』の中で使用されている用語の解説 ※五十音順で表示しています。

アトリエ

絵を描くための空間。天井が高く、北側だけに窓があり、とても明るく、可能な限り広いことが望ましい。

イーゼル

絵画制作のために画面を乗せる台

エスキース

制作のプランを練るための様々な下絵。制作の明確化のために様々な要素に分解してエスキースすることが望ましい
例)構図のエスキース、色の配置のエスキース、明暗のプランのエスキース、等々)

絵の具

顔料を接着成分と練り合わせたもの
例)
油絵の具    = 顔料 + 乾性油
水彩絵の具   = 顔料 + アラビアガム
テンペラ絵の具 = 顔料 + 玉子 + 乾性油
アクリル絵の具 = 顔料 + アクリル樹脂
日本画の絵の具 = 顔料 + 膠
                       など

画品

描かれ方の全要素が、美しく響き合った時に発生する、物質体そのものとしての絵の美しさ

乾性油

 
酸化して固まる性質をもつ、油絵の具の主成分

例) 亜麻仁油(リンシード、スタンドオイル)
ケシ油(ポピーオイル) など

顔料

絵の具の主原料である水や油に不溶性の色の粒子。色によって化学組成は様々。

揮発性油

揮発して無くなってしまう油
絵の具の濃度を薄めるとき等に使う。
例)
  テレピン油  ペトロール油  ラベンダー油 

キャンヴァス

麻布のこと。油分を含んだ絵の具(油絵の具、テンペラ絵の具、)で描く場合、絵の具の油分を吸収させない様に膠などで遮断層を作って使用する。膠層の上には、油性、半油性(アブソルバン)、吸収性(白亜地)などの白色地塗りを施してから描くことが多い。

グラデーション

滑らかな諧調変化
例)明暗のグラデーション、青から赤へのグラデーション、など

クロッキー

制作時間の短いデッサン

固有色

対象物から光の当たり方による見え方の違いを差し引いた対象物自体が持つ色

支持体

画面として、絵の具を付着させる場所  
例)キャンヴァス、板、紙 など

染料

水や油に溶ける性質の色の粒子、化学組成は様々

タッチ

絵の具などの描画材料が画面に付着している様子そのもの

抽象絵画、具象絵画

抽象絵画=抽出絵画
モチーフの或る要素に注目し、その要素だけを抽出した絵画
上手く行けば異様なリアリティーのある絵となるが、成功例は極めて少ない。

抽出する要素数を多くしたものが具象絵画である

どちらの場合にも成功例は究極のバランス、画品、を持つ。

調子(トーン)

主にデッサンで使われる用語。
ヴァルール、物質感を含めた明暗の按配

テクスチャー

画面の表面の肌合い、表情、物質感

デッサン

単色相の(主に明度変化に構造を負った)絵画

トーン

明暗の階調、調子とも言う。トーン=明暗の諧調=調子

膠(ニカワ)

日本画では絵の具の接着剤として、油絵ではキャンヴァスの地塗りにつかわれる動物性ゼラチン
例)うさぎ膠、三千本、つぶ膠、HM、など

白亜地

支持体(板、麻布など)の上に炭酸カルシウム、白色顔料を、膠を接着剤として塗る地塗り

白亜地刻描

金子豊文の独自技法

マチエール

絵の美感に通じる絵肌

モチーフ

描く対象

ヴァルール

絵のハリを生み出す画面各部の定位感